由来の地
徳本峠(とくごうとうげ)
標高約2,140m。北アルプス・常念山脈南部(長野県松本市)にある。上高地と梓川流域の島々を繋ぐ。昭和8 年に釜トンネルが開通するまで、上高地への主要アクセスであった。その名の由来は峠を越えた先が徳吾という地であったため、また徳本が諸国遊歴の際にこの峠を越えたなど諸説ある。
徳本水
長野県上伊那郡辰野町にある、信州の名水・水辺百選にも選ばれる湧き水。「今村の徳本水」と呼ばれる。徳本がこの霊水を用いて人々の病を治療したことから「徳本水」の名がついた。江戸時代中期の名僧・徳本上人との混同も相まって、近隣の人々の信仰の対象ともなっていたという。
徳本稲荷
大浜・宝珠寺の本堂の背面には徳本稲荷という稲荷社が接合している。江戸初期の甲斐国の名医、永田徳本を祀った神社だ。